
あなたの愛犬は「待て」をすることができますか?
おそらく、ほとんどの飼い主が「できる!」と答えるでしょう。そして、ほとんどの犬が「できていない」のが現状です。
犬の待ての重要性と、待てのしつけ方についてご説明します。
犬の「待て」の重要性
人や犬に危害を加えないため
犬はどうしても人や犬と遊んでいるとき、楽しくなって興奮してしまいます。
そして、犬は興奮のあまり人や犬を噛んでしまうことがあります。
さらには、犬同士の喧嘩が始まった際にも、興奮してまわりが見えなくなってしまうことも考えられます。
そうならないためにも、犬が興奮してきたり、ほかの人や犬に危害を加えそうになった際に「待て」のコマンド(命令)だけで犬を落ち着かせることができるよう、しっかりと待てのしつけを強化しておかなければなりません。
ほとんどの犬が「待て」をできない?
あなたの愛犬は、どんなときでも「待て」をすることができますか?
おそらく、ほとんどの犬が待てるのは、まわりにほかの人や犬がいなかったり、静かな環境の中だけでしょう。
近くでほかの犬が楽しそうに走り回ったり遊んだりしているときは待つことが難しく、誘惑に負けて楽しそうなところへ走って行ってしまいます。
しかし、しっかりとしつけをした犬は、「待て」のコマンド(命令)だけでその場に5分、10分と待つことが可能です。
さらには、コマンド(命令)を出してからその場を離れていても、犬は飼い主の「よし!」の合図があるまでじっと待ち続けます。
つまりこれこそが、「待て」なのです。
ほとんどの犬はちゃんとした「待て」ができていない
「待て」のしつけ方
リードをつけたまま一歩離れてみる
はじめのうちはリードをつけたまま待てのしつけを行います。
犬に「待て」のコマンド(命令)を出し、その場から一歩ほど離れてみましょう。
もしも犬がついてきてしまったら、「だめ」や「いけない」などと言い、即座にリードを一瞬だけ引きます。
そして元いた場所に犬を戻し、「待て」のコマンド(命令)を再度出し、犬から一歩離れます。
これを繰り返すことで、犬は「待てと言われたら動いたらダメなんだな」と徐々に理解するようになるでしょう。
慣れてきたらロングリードを使用する
通常の長さのリード分ほど離れても待てができるようになってきたら、次の段階に進みましょう。
次は失敗しても犬が走り去ってしまわないように、10~15mほどのロングリードを使用します。
ロングリードでも同様のことを繰り返し行いましょう。
最終的にはノーリードで
ロングリードでも犬がしっかりと待つことができるようになったら、最終的にノーリードで待てのしつけを行います。
さらに、知人などに協力してもらい、犬が待っている間、少し離れたところでほかの犬と遊んでもらったり、犬の名前を呼んでもらったりしましょう。
それでも犬が待てるようになれば、待ては完璧に近くなったと言っても良いでしょう。
ロングリード分待つことができれば合格ライン
最終的にはノーリードでほかの魅力に負けないようになることが理想
まとめ
「待て」はなにがあろうとその場から動いてはいけません。
飼い主が犬をコマンド(命令)から解放するまでは、犬は待ち続けなければいけない、それこそが「待て」なのです。
「待て」のしつけはすぐにできるものではありません。
毎日コツコツと待てのしつけを繰り返し行い、待ての強化に取り組みましょう。