
よく漫画やテレビで見かける、人が犬に追いかけられる姿。
これは実際に犬から逃げた場合でも、追いかけられてしまうはずです。
なぜ、犬は逃げる人を追いかけるのでしょうか?
考えられる2つの理由について解説します。
犬が逃げる人を追いかける理由
犬の習性
犬は動くものを追いかけるという習性を持っているため、逃げる人を本能的に追ってしまうことが考えられます。
ボールやおもちゃを投げたときに犬がキャッチするのも、これが理由です。
一部の犬を除いては漫画のように犬に追いかけられてそのままお尻を噛まれてしまう、なんてことはないでしょう。
しかし犬が走っているうちに興奮してくると、噛まれてしまう可能性もあります。
ここで気を付けなければならないのが、車です。
犬によっては、動く車を追いかけようとすることがあります。
車を追いかけようとして、突然犬が道路に飛び出そうとする可能性もあるため、注意しなければなりません。
狩猟本能
野生の犬は、さまざまな動物を狩って生活していました。
そのため、逃げるものを追うという狩猟本能から、逃げる人を追いかけているのでしょう。
しかしすべてにおいて、犬が本能的に行動してしまうのであれば、しつけによる矯正をしなければなりません。
しかしボーダーコリーなどの牧羊犬は、この狩猟本能を用いてしつけを行うため、一概に悪いこととはいい切れないでしょう。
「逃げるものを追いかける」習性を利用したしつけ
「呼び」のしつけ
犬の「呼び」のしつけをするときは、この「逃げるものを追いかける」という習性を利用しましょう。
「おいで」のコマンド(命令)とともに、犬から逃げるように走ると、犬は飼い主の動きに反応して追いかけてきます。
そこで褒めてあげることで、「呼び」のしつけは強化されていくでしょう。
犬が逃げたときにも効果的!
散歩中に首輪が取れてしまったときなどに、犬が逃げてしまうことがあります。
飼い主としては、犬を捕まえようと追いかけてしまうでしょう。
しかし犬を追いかけると、犬は遊んでいると勘違いするため、犬はさらに逃げようとしてしまいます。
そのため、万が一犬が逃げ出してしまったときには、犬の名前を呼びながら犬から思い切り逃げてみましょう。
そうすると、犬は飼い主を追いかけてきてくれるはずです。
まとめ
犬に追いかけられた経験があり、犬が苦手だという人もいます。
たしかに犬に追いかけられるのは、怖いものです。
しかし逆に犬に追いかけられたら、犬に向かって走り出すことで犬は逃げてしまうかもしれません。
もし安全な場所でそのような機会があれば、一度試してみれば良いのではないでしょうか?
ただし、安全面を考慮して噛まれても痛くない格好で行うことをおすすめします。