いつかのために知っておきたい!犬に必要な介護のこと
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この10年ほどで、犬の寿命は延びているといわれています。
愛犬と一緒に暮らせる時間が増えるのは、嬉しいことです。
しかし加齢に伴い、犬の身体機能は少しずつ低下していきます。
犬の身体機能が低下した場合、どのようなサインがあるのでしょう?
また、介護が必要になったときには、何をしたら良いのでしょう?
そこでこの記事では、犬の介護が必要な場面や、対応について考えていきます。

犬の老化について

老化の3段階

人は高齢になったからといって、急に介護を受けるわけではありません。

犬も同じく、徐々に年を取っていくのです。

犬の老化には、3段階あるといわれています。

まず第1段階として、被毛が白っぽくなり、運動能力が多少低下します。

そして第2段階は、食事中に足が震えたり、排泄の失敗が見られます。

最後に第3段階として、寝ている時間が増え、生活全体に介護が必要になるという流れです。

認知機能や知覚の低下により、周りへの興味が薄れることもあるでしょう。

介護の3段階

犬の身体機能に合わせ、必要な介護量も変わっていきます。

先述した老化の3段階に合わせて、介護の3段階も見てみましょう。

まず第1段階として、日々の行動に見守りが必要となります。

見ていて不自由そうなことがあれば、対策が必要です。

次に第2段階として、部分的な介助・工夫の必要が出てくるでしょう。

一般的に多いのは、排泄や食事、散歩の援助です。

そして第3段階では、寝たきりになることもあるため、ベッドでの介護が主になるかもしれません。

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犬の身体機能が低下したサイン

排泄の失敗が増えた

犬がトイレへ行こうとしたのに、失敗してしまったときは要注意です。

失敗には、さまざまな理由が考えられます。

歩行能力の低下により思うように動けず、間に合わないこともあるでしょう。

筋力低下や神経障害により、排尿自体をコントロールできないこともあります。

視力低下により、トイレの位置をしっかり認識できないことも原因の1つです。

また、認知症により、トイレの存在自体を忘れている可能性もあります。

食事が進まない

犬の食欲が落ちたり、途中で食事をやめてしまうことはないでしょうか。

消化器にこれといった病気が無くても、食事を苦痛に感じることがあります。

徐々に消化能力が衰え、若いころほど食欲がないせいかもしれません。

ドッグフードを吐いてしまう場合も、消化できていない可能性があります。

歯周病や歯のぐらつきなどの口腔内トラブルも、食が細くなる原因です。

また筋肉が衰えると、食べたくても姿勢を保持することができなくなってしまいます。

うまく歩くことができない

犬が散歩の途中で止まってしまうなど、歩くのを嫌がることはないでしょうか。

脚などを痛がる様子があれば、原因を知るために受診が必要かもしれません。

筋力が低下し、歩くこと自体に強い疲労を感じている場合もあります。

また、歩行自体に問題が無くても、不安を感じているのかもしれません。

例えば視力が低下すれば、周囲が見えにくく警戒心が高まります。

また、認知症により、散歩の目的や場所が分からず怯える犬もいるでしょう。

起き上がるのが困難

犬の介護というと、やはり寝たきりのイメージが強いかもしれません。

椎間板ヘルニアなどの場合、腰の痛み・脚の麻痺が寝たきりの原因になります。

また、犬が貧血を起こしている場合は、疲労感で横になっている場合もあるでしょう。

前庭障害や脳腫瘍などでは、平衡感覚を保てずに立てない可能性があります。

寝たきりにもさまざまな原因があるので、個々に合わせた対応が必要です。

もしかして認知症かも

犬も高齢になると、認知症が心配です。

犬の認知機能を把握するため、普段の様子をしっかり観察することが大切です。落ち着けるはずの家で、居場所が無さそうにしていることはないでしょうか。

目的なくトボトボと歩き回ったり、焦点が合わないこともあります。

音には反応するのに、名前を呼んでも反応しないときも要注意です。

昼夜の区別がなくなり、夜泣きをするのも認知症の可能性があります。

高齢犬の介護

排泄の失敗を減らす

トイレの失敗が増えたら、まずは原因に合わせた対策を考えます。

間に合わないことがあれば、犬の寝床とトイレの距離を近くしましょう。

また、知覚の低下により、トイレの場所がずれてしまう場合もあるでしょう。

その際は一回り大きくフチが濃い色のトイレを選ぶと、失敗が減る可能性があります。

高齢犬のトイレを買い替える場合は、トイレシートのフチが高くないものがおすすめです。

トイレへの移動が難しくなったら、犬用オムツの使用も検討しましょう。

高齢犬の食事介助

食べるための機能が低下したら、食事の形態を変える必要があります。

まずは、慣れているドッグフードを、ぬるま湯でふやかしてみましょう。

そして、団子状やペースト状など、犬が食べやすい形状を確認していきます。

シリンジで流動食を与える場合は、のどに詰まらないよう注意が必要です。

飲み込んだことを、しっかり確認しましょう。

食器から食べる場合は、ドッグフードを食べやすくするためのスタンドを活用すると、姿勢保持の負担を軽減できます。

高齢犬の散歩

医師から安静を勧められている場合を除き、運動量は保持したほうが良いでしょう。

高齢犬が散歩に行きたがらないからといって、散歩に行かなければ筋力は低下する一方です。

脚の機能を補えば動ける犬には、介護用ハーネスや車椅子が役立つでしょう。

また視力が低下している場合は、障害物が少ない動線の確保が大切です。

認知症により、散歩自体の楽しさを忘れてしまっていることもあります。

そうした場合は、散歩の目的が分からず犬が不安を感じているかもしれません。

犬に優しく声をかけ、性急な動きはしないよう心がけてください。

高齢犬の介護ベッド

筋力が落ちても自力で起き上がれる場合は、高反発ベッドがおすすめです。一方、寝たきりで、床ずれが心配ならば低反発ベッドが良いでしょう。

床ずれや関節の拘縮防止には、クッションも効果が期待できます。

防水素材を選ぶことで犬の清潔を保ち、人の負担を減らすことが可能です。

飲食のときは、胃に飲食物が流れやすいように、起きた姿勢が望ましいです。

クッションを利用し、起きた状態に近い姿勢を作ってあげると良いでしょう。

認知症かなと思ったら

飼い主のことが分からない様子のときは、急に触れるべきではありません。

知らない人に触られるのは、不安なものです。

呼びかけたり、においを嗅がせてから触れてあげましょう。

犬に触れたり、声をかけること自体は重要なケアです。

それを繰り返すことで、曖昧であっても、安心感を認識できる可能性があります。

また、一度覚えたことができなくても、強く叱らないことも大切です。

以前と同じように過ごすより、犬の不安軽減を優先しましょう。

夜泣きと介護負担

認知症では、時間の感覚が薄くなりがちです。

そのため、犬が認知症になると、夜泣きに悩まされる人が少なくありません。

日中は犬が起きていられるように、なるべくコミュニケーションをとりましょう。

しかし、夜泣きや介護が重なることは、人にとって大きな負担です。

必要に応じ、ペットシッターや高齢犬用ホテルの利用も検討しましょう。

また、かかりつけの動物病院でも相談に乗ってもらえる場合があります。

まとめ

犬にとって、うまくできないことが増えていくのは、つらいことです。

しかし、そこで犬から「支援をしてほしい」と飼い主に伝えることはできません。

スムーズに犬の介護を始めるためにも、身体機能が低下しているサインを見逃さないことが大切です。

グッズやサービスも使いながら、上手に介護と付きあっていきましょう。

それが犬の不安解消だけでなく、人の負担軽減にもつながるはずです。

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