
犬が突然頭の糸が切れたように、走り出す姿を見たことはありませんか?
特に柴犬やラブラドールレトリバーなどの犬種に多く見られるような気がする、通称「犬走り」ですが、なぜそんなことをするのでしょうか。
この記事では、犬が突然走り出す「犬走り」の原因と対処方法についてご説明します。
「犬走り」とは?
犬が平常心を失い走り続ける
「犬走り」の一番の特徴は、犬が平常心を失って走り続けてしまうことです。
犬がどこを見ているのかもわからないくらい、視点が集中せず、飼い主の言うことも聞こえていないかのように走り出してしまいます。
また、いつもの走り方と異なり、背中を丸めてダバダバと走る姿が特徴的です。
そして突然走るのをやめてしまうのも、犬走りの特徴です。
「犬走り」の原因
溜まった元気を解放するため
昼寝から起きたあとや休憩したあとに、突然犬走りをする場合は、休憩したことで溜まったエネルギーを解放しています。
ほかの犬と遊んでいるときに犬走りをするのも、同様の理由からでしょう。
興奮したため
犬走りの原因で一番多いのが、犬が興奮してしまうことによるためです。
興奮しやすい性格の犬は、特にこれが当てはまるでしょう。
興奮する引き金となるものはさまざまです。
恐怖を感じたり、嬉しかったり、トイレに行きたかったと、いろいろなことが興奮する材料となってしまいます。
ストレス
過剰なストレスを感じると、犬走りをして発散をしようとします。
満足に散歩に連れて行ってもらえなかったりすることで、犬はストレスが溜まり、犬走りへと繋がってしまいます。
毎日決まった時間にご飯を与えなかったり、散歩の時間や距離がまちまちであることも、ストレスになりますので注意しましょう。
「犬走り」への対処方法
根本的な原因を解決する
犬走りをしている犬は、基本的に興奮状態にありますので、強制的に止めようとすると、犬に噛まれてしまう可能性があります。
そのため、散歩や毎日のご飯を怠らずにルーティンとして行い、犬のストレスを解消してあげることが大切です。
また、休日にはドッグランなどに行き、犬を思い切り走らせてあげることもおすすめです。
犬が落ち着くまで待つ
犬走りの一番の対処方法は、犬が落ち着くまで待つことです。
犬が落ち着いたら、いつも通りに優しく接してあげましょう。
やはり根本的な原因が取り除けない限りは、犬走りが治まることはないでしょう。
まとめ
犬走りは、どこかおかしくなってしまったのではないかと、飼い主が心配してしまうほど犬の目つきや走り方がいつもと違います。
フリスビーやアジリティーなどのドッグスポーツや、訓練競技会に参加している犬以外は、犬走りに大きな問題はありません。
しかし、犬走りはストレスが原因となっていることが多いため、日頃から犬の精神的なケアをしてあげることが、犬も人も快適な生活をする上で大切になっていくでしょう。